愛媛県西予市明浜町俵津出身で、旧社会党の衆院議員(旧愛媛3区選出)を通算6期務めた田中恒利氏(1925~2014年)の功績をたたえる顕彰碑の除幕式が18日、地元の外松尾公園(同市明浜町俵津)であった。
 田中氏は宇和高校教諭、県農協中央会職員などを経て1969年の衆院選で初当選した。トップで勝ち抜いた80年以後は連続当選。同党県本部委員長や衆院石炭対策特別委員長などを歴任し、農政通としても知られた。
 顕彰碑は、地元住民でつくる建立委員会が寄付を募るなどし、約300万円で制作。「田中氏の政治活動の根本を示す言葉」(建立委)で自筆を複写した「雑草」を刻んだ。
 外松尾公園は県道宇和明浜線の野福峠沿いにあり、除幕式には親族や関係者ら約50人が出席。田中氏の弟の穂積さん(80)=宮崎市=は「地元を中心に顕彰碑を建ててもらいうれしい」と感慨深げだった。